アメリカ　ニューヨークに建設されたグリニッジホテルの地下にプール・バー・スパを、佐賀県で解体した民家２軒を使って手がけた。材料は佐賀県の大きな倉庫で３ヶ月かけ加工し、神戸港から３０日かけて船でニューヨークまで運んだ。工事を手がけたのは、佐賀県（鹿島市・嬉野市）の大工・左官・葺き職人計１０名。プール部分は、松の梁を使って組、和紙で間接照明を作り取り付けた。休憩室バー部分は、天井に煤竹を組み、葦葺き民家の小屋組を思わせる仕上げとした。休憩室とプールをつなぐ建具は、変形の格子状にし、開けた時と閉めた時で印象が変わる意匠にした。照明は、フランスのデザイナーと打ち合わせし、こちらでは鳥の巣のような形の照明を提案し、大分県の竹細工職人に編んでもらい、取り付けた。

ニューヨークで、３人のオーナーに基本設計を説明。基本設計から本設計まで、打ち合わせにＮＹに６ヶ月計６０日。

現地調査後図面作成。

白蟻調査。解体。

材料はサイズに分ける。

その後清掃する。

材料の清掃

部材の加工

柱・梁　古材松

一部杉

塗装柿渋塗り

の上エゴマ油

束石の加工

唐津石

建具・家具

現場では職人の交流があったが、言葉がうまく伝わらないのが残念でした。工事中にＲ．Ｄが挨拶に来てくれた。